親父の小言　<(_ _)>

台風10号。農作物など被害がありましたが　たまたま海水温度が台風9号のおかげで予想より発達せず　大災害に至りませんでした。

被害が予想された場所で待機していた皆さま　本当にお疲れ様でした。

　今日の現場は引き続き大泉町I邸で作業。アプローチから続く園路作業。テラスに続く園路。

　さて、海水温が高く　今後台風が大型になり　今まで以上に被害が心配されるようになりました。

　僕たちが今まで通りに日常を過ごし　多くの電力や経済活動を行うことにより　益々温暖化が進んでいることが目に見えるようになりました。

若かりし自分は　このような異常気象のことを考えることもなく　平穏無事に自分の夢に向かって　ひたすら生きてきましたが　この結果が今の現状を招いたと思うと　次に世代に合わせる顔がありません。本当に申し訳なく思います。

　庭は自然そのものではありませんが　庭木も植物も地割りも環境も自然の摂理に合ったからこそ良い庭と言えると思っています。

　建物は　人間の都合でデザインされ完成されますが　庭も人間都合でデザインされるとはいえ　植栽される植物の都合も聞かないとうまくいきません。

　優れた造園家は　植物や自然（日照、風、地下水、土質　そして植栽の成長等）を読み込み　適材適所に配置できることが求められていました。

しかし　申し訳なく思うこれからの若い世代は　庭も植物もインテリアの一部として考える方々が多く　そこには　植物が一つ一つ　命あるもの　住んでいる地域の環境に合った庭であるかと言った視点があまり感じられません。（自分が若い時もそうでした。）

　　これからの庭は　新しい世代の造園家が　新たな価値観で造って行くのだと思います。

　そこには　きっと新たなビジネスチャンスがあるのでしょう。

　老兵となった今　次の世代が少しでも希望が持てるように体力があるうちに　造園から被災地支援に少しずつシフトしていくつもりです。