南禅寺金地院。
我が家は標高900mにありますが 八ヶ岳の冬山に登れば もっと深い蒼の澄んで深いブルーに逢えます。が今年も暖冬と積雪が少ないために いまいち足が遠のいています。それでも 近いうちに登って ダイヤモンドダストと共に仰ぎ見たいと思っています。
老犬バブ様は 相変わらず夢の中。来た時から爺様でしたが どんな夢を見ているのでしょうか。
暖冬で消費する薪が少ないため 薪小屋のスペースが空かず 割った薪の薪山は高くなるばかり 2mを超えるまでに。
さて、お正月明けに青春18切符で行った2年ぶりの京都。
朝晩2回行った桂離宮の他には 南禅寺金地院へ。徳川家康を弔うために小堀遠州により作庭された金地院庭園は鶴亀の庭として知られています。
ちょうど 重要文化財の八窓席の茶室や狩野元信、長谷川等伯などの襖絵の特別公開もしていて見ることが出来ました。
ここを訪れるのも5回目ぐらいか。
全国に鶴亀の庭は沢山あれど ここまで鶴亀が躍動感にあふれ 動き出そうとしている石組みと植栽はありません。
背景の植栽も 大きくなり過ぎて 作庭当初とは違っていると思われますが もっと斬新で 波の意匠や 動きがあったはずです。
小堀遠州は吐出した芸術家なので 斬新な意匠とかっこよさが随所にあります。
全国各地に小堀遠州作と言われるものは数多くありますが こうした観点から見ると その多くが 偽物あるいは改作というものばかりだと思います。
とはいえ 彼は庭だけにとどまらず 築城における建築 石積みなどの普請責任者でもあり 将軍家の茶道指南者でもあり 美術家でもありました。とにかく多忙でしたので その関わり方もまちまちではあったと思われます。
反面 桂離宮は遠州が関わってはいないと言われていますが(文献もない) いたるところに遠州好みがあり その影響の大きさが感じることが出来ます。