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八ヶ岳カントリーガーデン

浮月楼。

2019年1月18日

最高気温3、8度 最低気温-3,2度 北風が一日中吹き寒い金曜日。君の姿を窓から見れることが どれほど贅沢な朝か。

今日も一日薪割り作業。それと 週一の歯医者さん通い。友人の歯医者さんがここ数年病気などで不安定な状態でしたが 昨年から無事復帰してくれました。

さて 青春18切符の旅 故郷静岡へ。旅のお供は司馬遼太郎の「最後の将軍」徳川慶喜公の物語 その慶喜公が大政奉還後住まわれたここ浮月楼https://fugetsuro.co作庭はあの小川治兵衛。元の敷地は今の(2200平米)倍あって かなり改修されてはいますがビル街の中のオアシスという風情でありました。

親戚が近くにあり 知っていましたが 高級料亭なので縁がなく 数年前に出来たホテルに泊まれば庭が見れるとのことなので 朝、夕じっくり鑑賞させていただきました。庭に面する浮月楼建築。今は結婚式場にもなっているので池に浮かぶテラス(素晴らしいジャズバーもあります)

「浮月」と言えば静岡を知り 静岡と言えば浮月を思い至ると言うように東海の名園と言われています。蹲の景。
菊花紋灯籠。他 船着き灯籠、三日月灯籠など石美術品も沢山。

景内の一部には水戸徳川家を偲んだ梅林もあります。左に見える池に浮かぶ茶室。右は樹齢100年以上の春楡。(寒い地方のもの)ここも一番奥の滝口石組みの景。この辺りはいかにも治兵衛らしい。池にかかる反り橋 

いやはや 見どころ満載の庭でありました。慶喜公はここで20年間悠々自適 風月を共に暮らしました。その後鉄道が近くに敷かれた後 騒音で引っ越されました。

その後料亭となり様々な方が訪れましたが 昭和12年ウィーン国立歌劇団総指揮者のワインガルトナーが静岡で演奏会が行われ ここ浮月楼で遊んだ時 由緒ある庭園の池にかかる橋の上をそぞろ歩きの若い婦人の美しい着物姿に詩情をそそられピアノ独奏曲「橋の上を行く若い女」を日本において唯一の作曲として行かれました。

 自分はただ酔っぱらうだけの親父ですが 故郷静岡にあるこの庭は慶喜公の生涯を照らし合わせ 感慨深いものがありました。

その後 千葉~横浜で仕事の打ち合わせをし 旅は終わり。

 

 

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