石庭。
2018年11月29日
明け方まで雨。日中は穏やかに晴れ渡る。
今日の現場は小淵沢町A邸。一昨年の春に庭木を半分ほど処理し その後今まで手入れを行っていた方が高齢で今回初めての植木手入れ作業。造園家だったお父様が亡くなられ 強い除草剤を撒いたため樹齢100年の赤松の上部が枯れてしまいました。その他さらに3分の一ほどの植木の伐採と手入れ作業。暗い写真で申し訳ありませんが 植木に隠れていた名石が次々と出てきて さらに南にそびえる南アルプスの山々が仮景となり 庭が蘇りました。半分ほど伐採した2年前も道行く人がスッキリして庭が良くなったと言われたそうで 管理代もはるかに安くなり 喜ばれるっていうことは 庭木って何なんでしょうか? もちろんこの庭の石組が素晴らしいことが一番ですけど。
作庭当時の作者が意図したもの その意をくんで 庭を育てていくことが大事なことですが 庭はお施主様のものでもありますので 気に入らない所などはどんどん新しくしていくこともまた大事なことだと思います。造園家はその庭の作者の想いと 今のお客様の希望を上手にくみ取り さらにより良い庭にしていく力量が必要なのでしょう。優れた庭はいつの世も新しく美しいものだと思います。